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アートによるまちづくりの新たな挑戦 「第27回UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ」開催─終了しました
瀬戸内海に面する山口県宇部市は、明治期以降の石炭産業の振興により発展しました。第二次世界大戦で市街地の大半が焼失しましたが、まちの再建にかける市民の熱意と戦後の石炭景気に支えられ、順調な復興を遂げ、近代的な工業都市へと変貌、今も瀬戸内有数の臨海工業地帯を形成しています。
しかし、急激な工業化の進展は、ばいじん降下による大気汚染など深刻な公害問題を引き起こしました。これに対し、宇部市では産官学一体となった「宇部方式」で公害対策に取り組み、その克服の過程において、日本で初めて「彫刻によるまちづくり」を推進。これまで半世紀以上にわたって、世界で最も歴史のある野外彫刻の国際コンクール「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」を開催しています。
さらに、“ひと”と“まち”の活力を生みだすため、UBEビエンナーレを新たなステージに引き上げる「UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ」を2015年に初めて開催。市内各所でアートイベントを展開し、市内外から約14万2千人の来場者を迎えました。
今年もイベント会場をさらに拡大して、多彩なアートイベントを繰り広げる「第27回UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ2017」が、10月1日(日)から11月26日(日)まで57日間にわたって開催されます。
<「第27回UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ2017」の開催概要>
第27回UBEビエンナーレを核として、「まちなかアートフェスタ」「うべの里アートフェスタ」「宇部市芸術祭」と各会場での「食のイベント」により、まち全体で魅力的なイベントを展開します。
◆会期:2017年10月1日(日)~11月26日(日)
◆場所:ときわ公園UBEビエンナーレ彫刻の丘、宇部市文化会館、アクトビレッジおの、新天町商店街 ほか
◆無料シャトルバス:日・祝日などに市街地と会場をつなぐシャトルバスを運行
運行日/10月8日(日)・15日(日)・21日(土)・11月3日(金・祝)・19日(日)・23日(木・祝)
<「第27回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の開催概要>
29ヵ国277点の応募作品の中から、1次審査で選ばれた18点が実物制作され、ときわ湖を望む会場に展示されます。
◆会場:ときわ公園UBEビエンナーレ彫刻の丘(山口県宇部市野中3-4-29)
◆アクセス: JR「新山口駅」から路線バス特急便で30分「ときわ公園 入口」下車、またはJR宇部線で30分「JR常磐駅」下車、徒歩15分。山口宇部空港からタクシーで5分
◆入場料:無料
<「まちなかアートフェスタ」の概要>
まちなか(中心市街地)で繰り広げられるアートイベント。商店街でのアート作品の展示、音楽などの各種パフォーマンス、ワークショップ、「うべの食」の魅力をプラスしたイベントなどを開催。アートと食のコラボレーションにより、まちなかの魅力を発信します。
★アーティスト・イン・レジデンス★
2人の作家が滞在してまちなかの空き店舗で作品を制作、市民と交流も。
黒田大祐氏:10月1日(日)~15日(日)、中央銀天街
中島佑太氏:11月1日(水)~19日(日)、新天町名店街
★インスタレーション展★
6名の招待作家が新天町の空き店舗などで空間全体を作品とする企画展を開催
会期:11月3日(金・祝)~26日(日)
会場:新天町名店街
★食イベント パンマルシェ×まちなかマルシェ★
人気のパンやうべ元気ブランド等を含めたマルシェの実施
開催日時:11月19日(日) 10:00~15:00
会場:新天町名店街
<「うべの里アートフェスタ」の概要>
宇部の里山である北部の6つの地区を舞台に、アートイベントや地元食材によるグルメを提供。
★おのDAY!(「うべの里アートフェスタ」オープニングセレモニー)★
野外彫刻、アート作品展示、アートdeおのマルシェ、餅つき、音楽ステージ、まんがにがおえ等を開催
開催日:10月8日(日)
会場:アクトビレッジおの
<「宇部市芸術祭」の概要>
古典から現代までさまざまな芸術分野にわたる27行事と、芸術祭活性化事業6事業の計33事業が、宇部市文化会館などで繰り広げられる山口県内でも有数の総合文化祭
会期:9月3日(日)~12月17日(日)
会場:宇部市文化会館 ほか
他にも各地区で、多様なイベントがたくさん実施されます。詳細は、「まちじゅうアートフェスタ」の公式サイトをご覧ください。
http://ube-artfesta.jp/machinaka/
<写真提供>
宇部市(共同通信PRワイヤー)