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水墨画のような世界を眺めながら「こたつ舟」で最上川舟下りを─終了しました
最上川といえば、松尾芭蕉の俳句「五月雨を集めて早し最上川」が有名ですが、季節ごとにさまざまな表情を見せる最上峡をガイドの名調子とともに楽しめる最上川舟下りも人気です。
江戸時代、山形では西廻り航路の開発により、舟運文化が栄えました。山形の特産であった米やべに花が最上川を下って酒田に集められ、上方(かみがた)へ向かいました。帰りの舟には雛人形など様々な荷が積まれて最上川の支流地域へと届けられ、山形の経済と文化に大きな影響を与えたのです。
そんな当時の舟の運行事情を伝えているのが、「最上川舟唄」。両岸から山が迫る雄大な景色とともに、船頭さんが唄う最上川舟唄がこの舟下りの魅力の一つになっています。今では、山形弁混じりの英語や中国語、韓国語、フランス語で歌う船頭さんもいるそう。
最上峡は、雪が積もれば見渡す限り銀世界に染まり、まるで白と黒の水墨画の世界のようになります。寒さがこたえる季節ですが、船内にこたつが置かれるこたつ舟なら、船内は快適。熱燗を飲めば、体の中もぽかぽかに。地元食材がふんだんに使われた「舟中弁当」(1320円~)や鮎の塩焼き、芋煮汁も一緒に味わうことができます。
こたつ舟の運行は12月から3月末まで。壮大な景色を眺めながら、ゆったりと舟下りを楽しんでみませんか。
<「最上川舟下り こたつ舟」の概要>
◆こたつ舟の運行期間:2019年12月2日(月)~2020年3月末まで
◆乗船所:戸沢藩船番所(山形県最上郡戸沢村)
◆アクセス:JR陸羽西線「古口駅」から徒歩5分
◆降船所:川の駅最上峡くさなぎ(最上郡戸沢村古口字草薙温泉)
◆料金:片道/大人2500円、子ども1250円 (いずれも税込)
◆問い合わせ先:最上峡芭蕉ライン観光株式会社
詳細は、庄内観光コンベンション協会の「やまがた庄内観光サイト」をご覧ください。
https://mokkedano.net/
<写真提供>
公益社団法人山形県観光物産協会
山形県観光情報ポータル「やまがたへの旅」
http://yamagatakanko.com/