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2017.08.21
| まちづくりプロジェクト自慢 富山県

蔵造りの伝統的なまち並みを楽しもう!「高岡山町筋土蔵造りフェスタ」─終了しました

高岡山町筋の土蔵造りの町家/写真提供:(公社)とやま観光推進機構

高岡市は、富山県の北西部に位置し、天平時代から越中国府が置かれ、この地方の政治経済の中心として栄えてきました。

1609(慶長14)年、加賀藩第二代藩主・前田利長が隠居城を構え城下町として発展。利長の死後、「一国一城令」によって高岡城は廃城となり、武士団も金沢へ引き上げてしまいます。

第三代藩主利常は、高岡町人の他所転出を禁じ、町人の自治組織である「町年寄」を発足させるなど、高岡を商工業のまちへと生まれ変わらせる政策を進め、江戸時代後期には加賀・能登・越中の綿を取引する商人が集中するなど、高岡は経済のまちとして発展。明治期に入ってからも米や綿などの集積地となり、越中における商業の中心地として繁栄を極めました。

 

特に、当時の大動脈であった旧北陸道に沿う十か町がその中心となり、国の重要有形・無形民俗文化財「高岡御車山」を所有・継承していたことから、この一帯は「山町」と呼ばれるようになりました。

山町には明治中期から大正、昭和初期に建築された伝統的な建造物、土蔵造りや真壁造りの町家、前面を洋風に仕上げた町家、煉瓦造りの洋風建築物など伝統的な建造物が多数残され、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

ここに土蔵造りの町家が建てられるようになったのは、市街地の約6割を焼き尽くした1900(明治33)年の大火の後。大火の前年に施行された「建物制限規制」に、繁華街での建物の新築の際は、防火構造のものとすることが義務付けられたため、山町筋の復興にあたって、当時の防火建築物である土蔵造りの建物が建てられるようになりました。今も残る土蔵造りの建造物は、防火に主眼を置いた明治中期の都市計画の記念碑なのです。

山町筋の土蔵造りの特徴は、華麗な装飾の中に洋風の意匠が取り入れられている重厚な外観に対し、内部は柱に四方柾の檜、天井に屋久杉の銘木など贅を凝らした繊細な数寄屋風に仕上げられ、母屋と土蔵の間に建物と見事に調和した中庭があること。土蔵造りのひとつひとつが伝統的建造物として見事なだけでなく、それらが軒を連ねる景観はこの地区ならではのものです。

 

このまち並みを広くPRしようと地元住民がつくった「土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会」では、8月26日(土)・27日(日)の二日間にわたって「高岡山町筋土蔵フェスタ」を開催します。

この機会に山町筋の伝統的建造物群をご堪能ください。

 

<「第19回高岡山町筋土蔵造りフェスタ~山町筋夏のにぎわい~」の開催概要>

 

◆開催日時:2017年8月26日(土) 11:00~21:00、27日(日) 11:00~20:00

◆場所:山町のうち、御馬出町・守山町・木舟町・小馬出町の重要伝統的建造物群保存地区(富山県高岡市)

◆アクセス:あいの風とやま鉄道「高岡駅」から徒歩15分、能越自動車道高岡ICから車で10分

◆主催:土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会

◆共催:高岡市・高岡商工会議所・末広開発㈱高岡町衆サロン・北日本新聞社

 

<主なプログラム>

 

★クラシックカーギャラリーin山町筋★

往年の名車が山町筋にストリート展示されます。

日時:8月26日(土)・27日(日)17:00から

場所:山町筋一帯

 

★講演会★

テーマ:御車山の宗教性

講師:樽谷雅好市(郷土史講釈・文筆家)

日時:8月26日(土)14:00~

場所:御車山会館2F

参加費:無料

 

★ねじめ正一トークショー★

新刊「むーさんの自転車」出版記念サイン会

講師:ねじめ正一氏(ポエム賞選者・詩人・直木賞作家)

日時:8月27日(日)14:00~

場所:御車山会館2F

参加費:無料

 

詳細は高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」をご覧ください。

https://www.takaoka.or.jp/

 

<写真提供>

(公社)とやま観光推進機構

富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」

http://www.info-toyama.com/

 

 

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