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“戌”にゆかりの寺社「目黒不動尊」と「三峯神社」
平成30年の干支は“戌”。犬にゆかりの寺社が日本各地にあります。
今回は、東京の目黒不動尊と埼玉県秩父市の三峯神社をご紹介します。
東京都目黒区にある通称「目黒不動尊」は、正しくは「泰叡山護國院 瀧泉寺」。天台座主第三祖慈覚大師圓仁によって開かれた関東最古の不動霊場です。
天台宗のお寺ですが、密教の縁からか、弘法大師空海ゆかりの和犬が境内に多数置かれています。奉納された狛犬の中には江戸最古のものもあり、地主神の和犬や仁王門前の親子犬、子連れ犬像などもあります。江戸五色不動の一つに数えられる不動明王をお参りした後は、犬の像を確かめながら境内を巡るのも一興ですね。
埼玉県秩父市の三峯神社は、近年、パワースポットとして知られていますが、その歴史は古く日本武尊(やまとたけるのみこと)にまで遡ります。父、景行天皇の命によって、東国平定のために碓氷峠に向かっていた日本武尊は、山河が美しいことに感動し、日本の国土を生んだ伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀って「国の安泰」「五穀豊穣」「子孫繁栄」を祈願したのが始まりと言われています。やがて日本武尊が道に迷ったとき導いたと言われる狼が、農作物を荒らす鹿や猪から守ってくれる神獣「お犬さま」として崇められるようになり、「お犬信仰」がひろまっていきました。そのため、三峯神社の狛犬は獅子タイプではなくオオカミの姿を模しています。境内のあちこちにお犬様ならぬオオカミ様の像が鎮座し、参拝客を見守ってくれています。
<「天台宗 泰叡山護國院 瀧泉寺(目黒不動尊)」の概要>
◆開創:808(大同3)年
◆開祖:天台座主第三祖慈覚大師圓仁
◆本尊:目黒不動明王(秘仏)、12年に一度酉年に開帳
◆所在地:東京都目黒区下目黒3-20-26
◆アクセス:JR山手線「五反田駅」から東急バス渋谷72系統で15分。JR山手線「目黒駅」から徒歩20分。東急目黒線「不動前駅」から徒歩12分
◆HP:http://park6.wakwak.com/~megurofudou/
<「三峯神社」の概要>
◆主祭神:伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)
◆創建:景行天皇年間
◆所在地:埼玉県秩父市三峰398-1
◆アクセス:西武鉄道西武秩父駅からバスで75分(三峯神社行き急行バス利用)。関越道花園ICから車で120分
◆HP:http://www.mitsuminejinja.or.jp/
<写真提供>
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