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向島百花園で、皇室に献上する「献上七草籠」など伝統技能を見学─終了しました
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の春の七草は、古来より災いを退け、富貴を得られると言われ、正月7日に七草粥として食されてきました。この風習は、既に平安時代からあったと言われています。
東京都墨田区の向島百花園では、毎年、春の七草を籠に仕立て「七草籠」をつくり、皇室にも献上しています。今年も職人(向島百花園職員)による七草籠制作の実演の見学会と、「献上七草籠」や直径約50㎝、高さ約1mの「ジャンボ七草籠」、「地植えの春の七草」などの展示が「新春の催し」として行われます。
<向島百花園「新春の催し」の開催概要>
献上七草籠/写真提供:写真AC
★伝統技能見学会~春の七草籠の制作~★
毎年皇室に献上している「献上七草籠」と「ジャンボ七草籠」を職人が制作する様子を見学できます。
◆開催日時:2018年12月22日(土) ①10:00~ ②13:00~ (各回45分程度)
◆場所:向島百花園内 売店前四阿(あずまや)
◆参加費:無料(入園料別途)
◆定員:当日自由参加 ※開催場所に直接集合
★春の七草の展示★
「献上七草籠」のほか、「ジャンボ七草籠」や「地植えの春の七草」が見学できます。
◆開催期間:2018年12月23日(日・祝)~28日(金)、
2019年1月4日(金)~7日(月)
※「献上七草籠」は1月4日(金)~7日(月)の展示
◆開催時間:9:00~17:00
<向島百花園について>
国指定名勝および史跡。江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)に造られた庭園。骨董商・佐原鞠塢(さはらきくう)が、交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、花の咲く草花鑑賞を中心とした民営花園として開園したもの。
開園当初は360本のウメが主体で、当時有名だった亀戸の梅屋敷に対し「新梅屋敷」と呼ばれていました。その後、ミヤギハギ、筑波のススキなど詩経や万葉集などの中国、日本の古典に詠まれている有名や植物を集め、四季を通じて花が咲く庭園となりました。
当時の一流文化人たちの手で造られた、庶民的で文人趣味豊かな庭として、小石川後楽園や六義園などの大名庭園とは異なった美しさが特徴です。
1938(昭和13)年10月、東京市に寄付され、翌年7月から東京市が有料で制限公開を開始しました。
◆開園時間:9:00~17:00(最終入園は16:30)
◆休園日:12月29日~1月3日
◆住所:東京都墨田区東向島3-18-3
◆アクセス:東武スカイツリーライン「東向島」駅下車、徒歩8分。京成電鉄押上線「京成曳舟」駅下車、徒歩13分。
◆入園料:一般150円、65歳以上70円 ※小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料
◆HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html
<写真提供>
無料写真素材 写真AC