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2017.04.20
| 花自慢 徳島県

ヒメシャガ、のぼり藤、キリシマツツジなど、希少な花に出会える町・神山町─見ごろは終了しました

「岳人の森」に咲くヒメシャガの群生/写真提供:写真素材フォトライブラリー

徳島県の東部・名西郡(みょうざいぐん)に属する神山町は、町面積173.30km2、町の中央を鮎喰川が横断し、町域の約86%が300~1500m級の山々に囲まれています。人口約5600人強の町ですが、植林された杉、ヒノキのほかに、ミツバツツジやシャクナゲなどの自然植生群落も見られる花の宝庫となっています。

 

4月下旬からゴールデンウィークにかけて、「岳人(がくじん)の森」の高山植物、神光寺の「のぼり藤」や「上分(かみぶん)・花の隠里(かくれざと)」のツツジなどが見ごろを迎えます。

 

四国山岳植物園「岳人の森」は、神山町のさらに人里離れた土須峠(どすとうげ)近く、標高約1000mの山岳にあります。1972年、林業全盛の時代に、杉やヒノキの植林が進み、自生の木々が失われ、希少で貴重な高山植物が駆逐されていくことに危機感を抱いた山田勲さんが造成を始め、今では四国を代表する山岳植物園になりました。4月下旬にはシコクカッコソウが、5月にはシャクナゲやヒメシャガなどが次々と花開き、高山植物の楽園として知られています。園内には宿泊棟やオートキャンプ場も備えられ、レストハウス「観月茶屋」では食事も楽しめます。

 

「岳人の森」から車で10分ほど、上分地区にあるのが「上分・花の隠里」。小西弘さん、信子さんご夫婦が約1haの敷地に5000本以上のキリシマツツジを植えた名園です。5月には、山の斜面に赤、ピンク、紫、白などのツツジが咲き誇ります。この地区の住民がつくった展望デッキがあり、眼下に鮎喰川を中心とした集落を望む絶景スポットになっています。

 

また、焼山寺山に徳島県指定の藤の群生地がある神山町では、町内各地で野生の藤を見ることができます。野生ではありませんが、神光寺の藤の花は、天に昇っているように咲き、「のぼり藤」と言われています。先代の横山隆賢住職が植え、優良品種を接ぎ木して育て上げた藤で、樹勢は旺盛で10数メートル立ち上がります。本当に空に向かってのぼっているような、他では見られない姿です。見ごろは4月下旬ごろ。あたり一帯が藤の甘い香りに包まれます。

 

<四国山岳植物園「岳人の森」の概要>

◆所在地:岳人の森(徳島県名西郡神山町上分中津)

◆アクセス:JR徳島駅から約40km、車で約80分。高松自動車道板野ICから約45km、車で約90分

◆入園料:500円

◆イベント:シコクカッコソウまつり/4月16日(日)~、シャクナゲまつり/4月29日(土・祝)~、ヒメシャガ・オンツツジまつり/5月7日(日)~21日(日)

 

<「上分 花の隠里」の概要>

 

◆所在地:神山町上分字川又南

◆アクセス:JR徳島駅から約35km、車で約60分、高松自動車道板野ICから約40km、車で約80分

◆入園料:無料

 

<神光寺「のぼり藤」の概要>

 

◆所在地:神山町鬼籠野字喜来435

◆アクセス:JR徳島駅から約20km、車で約45分、高松自動車道板野ICから約20km、車で約50分

◆料金:無料

 

詳細は、神山町の公式HPの「神山マップ」をご覧ください。

http://www.town.kamiyama.lg.jp/enjoy/

 

<写真提供>

写真素材フォトライブラリー

https://www.photolibrary.jp/

 

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