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那須・殺生石で行われる幻想的な火祭り「御神火祭」─終了しました
那須岳は、別名「茶臼岳」とも呼ばれ、関東平野北端の栃木県と福島県の県境から南北に連なる那須火山群の中央に位置する活火山です。
茶臼岳は、那須火山群で最も新しい火山で、約1.6万年前から活動を開始し、溶岩ドームの中央火口の内外に多くの噴気孔があります。特に西斜面の二つの爆裂火口内では活発な噴気活動が続いています。
なんどとなく噴火する茶臼岳の怒りを鎮めようと始まったのが「御神火祭(ごじんかさい)」。人々の無病息災と豊作を祈るために行われる歳時として定着しました。
今年も、5月28日(日)に、九尾の狐伝説の地「殺生石(せっしょうせき)」で、狐面を付けた一般参加者による松明行列や御神火への点火、高さ10mを超えて燃え上がる火の前での白面金毛九尾狐太鼓の演奏など、幻想的な火祭りが行われます。
殺生石は、昔、インド、中国、日本で絶世の美女に化けて国を傾けた「白面金毛(はくめんこんもう)九尾の狐」が死んで、姿を変えたと言われる巨大な石。石からは毒気が発せられ、近づいた鳥や獣がその邪気に当てられ倒れていったことから、人々がこの石を「殺生石」と呼び、恐れて近づかなかったと言われています。実際に硫化水素、亜硫酸ガスなどの有毒ガスやヒ素などの有毒物質が噴出しています。2014(平成26)年3月、国の名勝指定を受けました。
御神火祭には、九尾の狐も“狐化粧”“九尾太鼓”“九尾の市”として参加し、祭りを盛り上げます。
<「第29回御神火祭」の開催概要>
◆開催日:2017年5月28日(日)
◆開催場所:那須 殺生石(栃木県那須郡那須町湯本)
◆アクセス:JR東北本線「黒磯駅」からバスで40分
◆主催:一般社団法人 那須町観光協会
<主なプログラム>
★松明行列★
狐面で白装束に身を包んだ一般参加者150人による行列。
時間: 19:10出発
参加申込受付:当日16:00~那須町観光協会窓口にて受付。定員になり次第締切。
定員:先着100名
参加費:1名500円(狐面、白装束付き)
★御神火点火★
那須神社の無間地獄の火を採火し、殺生石前の大松明に点火します。今年は、那須町の高久町長が点火します。
時間:19:30ごろ
★白面金毛九尾狐太鼓★
地元保存会による太鼓の演奏。御神火の前で、白い狐のお面を付け、金色の髪をした九尾狐たちが太鼓を打ち鳴らします。
時間:19:40~
★九尾の市★
アスパラ焼き、カレーうどん、ベトナム麺、にじます焼きなど那須のうまいもんが大集合します。狐面の販売も。
時間:16:00~20:00
詳細は、一般社団法人那須町観光協会の公式HP「那須町観光ガイド」の公式HPをご覧ください。
<写真提供>
一般社団法人那須町観光協会(共同通信PRワイヤーより)