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VRで体感、「駿府城タイムトラベルツアー」
徳川家康が全国の大名に命じ、天下普請で築城させた駿府城は、家康が大御所だったときの居城です。石垣を廻らせた三重の堀を持ち、本丸北西には5層7階の勇壮な天守がありました。天守台は江戸城をしのぐ大きさとも言われ、家康在城時の駿府の町は、江戸とともに政治、経済の中心地として大いに栄えましたが、残念なことに、家康の死後、1635(官営2)年、火災によってそのほとんどが焼失してしまい、以後天守が再建されることはありませんでした。さらに1896(明治29)年には、静岡市議会が誘致した歩兵34連隊の設置に伴い、天守台は崩され本丸堀は埋められてしまいました。
家康の死後400年を経て、天守台の石垣や堀を明らかにする初めての本格的な発掘調査が2020年2月まで行われています。
静岡市では、駿府城跡天守台発掘調査を“見える化事業”として、今年8月より公開していますが、9月24日から毎月第4土日限定で、観光ガイドつき「駿府城タイムトラベルツアー」を開催。GPSと連動したタブレット端末を使って、江戸時代の駿府城をバーチャルリアリティ(VR)で体感できます。公園内7ヶ所のガイドポイントで専用タブレットをかざすと、家康が築いた当時の建物や石垣・塀などの想像CGが画面に表示されます。観光ボランティアガイドの説明と併せて、より深く駿府城を知ることができます。
参加費は無料ですが、開催日の10日前までにお申し込みが必要です。
<「駿府城タイムトラベルツアー」の開催概要>
◆開催日:2016年9月24日(土)~2017年3月26日(日)までの毎月第4土・日曜日(9月24日・25日、10月22日・23日、11月26日・27日、12月24日・25日、1月28日・29日、2月25日・26日、3月25日・26日)
◆時間:10:00~、11:30~、13:30~(各日3回、所要時間約1時間)
◆会場:駿府城公園 (静岡市葵区駿府城公園1-1)
◆アクセス: JR「静岡駅」から徒歩約15分
◆コース:天守台発掘調査現場→二の丸水路→東御門・巽櫓(たつみやぐら)→本丸堀→坤櫓(ひつじさるやぐら)→旧紅葉山庭園→家康公像前
◆定員:ウォークできる人、各回30名(申込順、小学生以下は保護者同伴)
◆参加費:無料
◆申込締切:開催日の10日前
申込方法など詳細は、駿府城公園の公式HPをご覧ください。
調査の最新情報は、webサイト「発掘情報館きゃっしる別館」をご覧ください。
http://www.shizuoka-bunkazai.jp/castle-info/
<写真提供>
静岡市歴史文化課(共同通信PRワイヤーより)