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かんぴょう発祥の地、滋賀県・水口(みなくち)の「水口かんぴょう」がGI認定取得
滋賀県甲賀市水口(みなくち)町は、かんぴょうの名産地として知られています。1600年ごろ水口岡山城主・長束正家による生産振興が始まりとされ、400年に及ぶ生産の歴史を持っています。
「水口かんぴょう」は、在来種から選抜、栽培された夕顔を原料とした加工食品で、温風乾燥をしない、昔ながらの天日干しが今も受け継がれています。
調理した際に、やわらかく味がよく染み込むのが特徴で、春の祭礼の際に食べられている郷土料理「宇川ずし」には欠かせない食材としてふんだんに使われるなど、祭りや祝い事の席で振舞われる地元の食材として代々受け継がれ、地域の食文化として根付いています。
室町時代に近江の甲賀忍者が、乾燥して栄養価を高め長期保存を重量の軽減をはかり携帯食料としたことが、文献『日本の伝統産業 物産編』に記載されています。
この水口かんぴょうが、2024年3月、農林水産省の「GI認定」を取得しました。GI(地理的表示)保護制度とは、地域で育まれた伝統を有し、その高い品質等が生産地と結びついている産品の名称を知的財産として保護する制度。農林水産物・食品等の名称で、その名称から当該産品の産地を特定でき、産品の品質等確立した特性が、当該産地と結びついていることを特定できる名称の表示です。世界100か国以上で導入されており、日本でも2015年に導入されました。「夕張メロン」「神戸ビーフ」など、現在では全国各地の100を超える産品が登録されています。
2024年3月27日(水)に農林水産省で地理的表示登録証授与式が行われ、登録証が授与されました。水口かんぴょうの認定は、滋賀県内では近江牛、伊吹そば、滋賀の地酒、近江日野産日野菜に次いで5例目。今回の認定を受け、「水口かんぴょう」は、GIマークを付けて販売されています。
詳細は、滋賀県の公式サイトをご覧ください。
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