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聖徳太子薨去1400年、近江で聖徳太子の足跡めぐり
日本の歴史上の人物で、最も身近な存在として感じる一人に「聖徳太子」が挙げられます。
遣隋使派遣の際に「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す」で始まる国書を送ったことでもよく知られていますが、四天王寺、百済寺など多くの寺院を建立しました。
その聖徳太子縁起を持つ寺院が日本で最も多く存在する地域が、滋賀県の東近江地域(東近江市、近江八幡市、日野町、竜王町の2市2町から構成される地域)です。奈良県や大阪府を超える200以上の太子に関する歴史文化遺産が伝えられています。歴史的な書物に記されたものだけでなく、近江の風土の中で人々が創造・伝承し、生活の中に溶け込むように太子が今も生き続けているのです。
東近江地域では、2022(令和4)年が太子の薨去から1400年にあたることから、「聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会」を発足させ、2021年10月から2023年にかけて聖徳太子ゆかりの社寺を中心に、秘仏の特別公開や特別ご朱印めぐりなど、さまざまなイベントを開催しています。
<2022年5月から開催の催し例>
☆近江聖徳太子絵伝の一般販売☆
東近江地域に数多く残されている聖徳太子関連の伝承等を地域資源として活用するため、イラスト等を用い、10巻の絵伝が制作されました。近江の聖徳太子魅力発信事業のオープニングに合わせて、一般販売が開始されました。
■販売開始:2022年5月21日(土)から
■販売価格:1巻100円(税込)/全10巻1,000円(税込)
■販売場所:2市2町の各観光協会(一般社団法人東近江市観光協会、近江八幡観光物産協会、日野観光協会、竜王町観光協会)
☆近江聖徳太子霊跡御朱印の授与☆
近江の社寺の中で、特に色濃く太子の伝承を残す11社寺で、近江聖徳太子霊跡(れいせき)御朱印を授与。御朱印紙の色は各市町ごとに異なり、色とりどりのご朱印を集めることができます。御朱印の中央には「和をもって貴しとなす」を意味するそれぞれの社寺独自の印が押され、右上には「近江聖徳太子霊跡」の共通印が押されます。
■授与期間:2021年10月1日~2023年12月
■実施社寺:聖徳太子とゆかりの深い11社寺
東近江市(紫色の御朱印紙) 石馬寺、市神神社、瓦屋禅寺、太郎坊宮、百済寺
近江八幡市(白色の御朱印紙)観音正寺、願成就寺、長光寺、長命寺
日野町(ピンク色の御朱印紙) 正明寺
竜王町(緑色の御朱印紙) 竜王観音禅寺
☆観音正寺「秘仏千手観世音菩薩御開帳」☆
1400年前、聖徳太子が人魚のために千手観音を刻み、安置されたことに始まる観音正寺では、江戸時代の「観音堂」と「閼伽井堂」を再建。「観音堂」は観音正寺の伝承儀式である33年に一度開扉される秘仏を祀る御堂となります。秘仏は、1993(平成5)年の火災で焼失を免れた、旧秘仏の御前立の千手観音像。2022年の御開帳によって、同寺の伝承儀式が再興されることになります。
■開催期間:2022年5月22日(日)~2023年7月10日(月)
■開催地:繖山(きぬがさざん)観音正寺(滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地)
■入山料:大人500円、中高生300円、小学生以下無料
■拝観時間:8:00~17:00
詳細は、聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会の公式HP「近江発 聖徳太子の足跡めぐり」をご覧ください。
https://omi-st1400.com/
<写真提供>
写真のフリー素材サイト 写真AC
https://www.photo-ac.com/