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日本天台三総本山などの重要文化財、11月に特別公開─終了しました
日本遺産に認定された琵琶湖の「水文化」を中心に、滋賀・びわ湖の魅力を発信するため、2017年10月から来年3月末まで観光キャンペーン「日本遺産-滋賀・びわ湖-水の文化ぐるっと博」が開催されています。
その一環として、11月に比叡山延暦寺、長等山(ながらさん)三井寺、戒光山西教寺(かいこうさんさいきょうじ)の日本天台三総本山の重要文化財等を含む、全18件の文化財が滋賀県内一円で特別公開されます。
比叡山延暦寺では、初公開となる釈迦堂内陣の特別拝観と伝教大使最澄のご自作と伝わる釈迦如来像が33年ぶりに公開されるほか、長等山三井寺では三重塔初層内部の初公開と非公開文化財唐院諸堂が公開されます。戒光山西教寺でも、1年に1日しか掛けられることのない軸「釈迦涅槃図」が特別公開されます。
その他、“三方よし”の精神で知られる近江商人の本宅など滋賀県内各地にある、普段は見ることができない文化財が公開されます。
<「日本天台三総本山の特別公開」の概要>
★比叡山延暦寺★
天台宗総本山。世界文化遺産。奈良時代末期、19歳の最澄が比叡山に草庵を結んだのが始まり。比叡山山内にある1700haの境内に約100の堂宇が点在しています。西塔エリアの釈迦堂のご本尊・釈迦如来像が33年ぶりに特別に御開帳され、内陣が初公開されています。
◆特別公開期間:2017年12月10日(日)まで(開催中)
◆所在地:比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本本町4220) 釈迦堂(西塔エリア)
◆巡拝料:東塔・西塔・横川共通券/大人700円、中高生500円、小学生300円
★長等山三井寺★
天台寺門宗の総本山。境内に天地・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる霊泉(井戸)があることから「御井(みい)の寺」と称され、「三井寺」と通称されるようになりました。重要文化財の三重塔初層内部(釈迦如来三尊)が初公開され、非公開文化財唐院諸堂が公開されます。期間中、秋のライトアップも同時開催されます。
◆特別公開期間:11月17日(金)~26日(日)
◆ライトアップ時間:17:00~21:00
◆所在地:長等山三井寺(滋賀県大津市園城寺町33) 三重塔・唐院諸堂
◆入山料:大人600円、中高生300円、小学生200円
★戒光山西教寺★
全国に約400余りの末寺を持つ天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)の総本山。聖徳太子が恩師である高麗の僧慧慈、慧聡のために創建されたと伝えられています。念仏と鉦の音が低く響き渡る境内には独特の雰囲気が漂っています。釈迦涅槃図が特別公開されます。
◆特別公開期間:11月17日(金)~26日(日)
◆所在地:戒光山西教寺(滋賀県大津市坂本5-13-1)
◆拝観料:大人500円
<「日本遺産-滋賀・びわ湖-水の文化ぐるっと博」の概要>
日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」の認定3年目にあたって開催されている、日本遺産を核とした観光キャンペーン。滋賀県内各地の文化を体感できる「まち歩き」や「体験」、神社・寺院等の特別公開、様々なイベントなど、滋賀・びわ湖の魅力を感じることができる多彩な催しが展開されています。
◆開催期間:2017年10月1日(土)~2018年3月31日(土)
◆開催場所:滋賀県内各地
◆主催:滋賀県、日本遺産「水の文化」ツーリズム推進協議会
公開される文化財の情報など詳細は、「ぐるっと博」の公式サイトをご覧ください。
https://nijitabi.biwako-visitors.jp/
<写真提供>
日本遺産「水の文化」ツーリズム推進協議会(共同通信PRワイヤーより)