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日本初の「星空保護区」に認定された石垣島で「南の島の星まつり2018」開催─終了しました
石垣島御神崎灯台と星空（写真はイメージ）／写真提供：無料写真素材 写真AC
日本の南端、沖縄県の八重山諸島に位置する西表石垣国立公園が今年3月30日、世界で59番目、アジアで2番目、日本初となる「星空保護区」の「ダークスカイ・パーク」に認定されました。
星空保護区認定制度は、光害問題に対する取り組みで先導的な役割を担うNPO団体で、世界的に広く認知されている国際ダークスカイ協会が2001年に始めた、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。
西表石垣国立公園は西表島と石垣島の主要部と周辺の島々、および両島間に広がる広大なサンゴ礁海域からなる亜熱帯の国立公園。石垣島は八重山諸島の経済・交通の中心地で、海岸に近い平野部は開発が進んでいますが、中央部から北部にかけての山地には自然林が残り、沿岸にはサンゴ礁が発達しています。
2002年、国立天文台の電波望遠鏡施設（VERA石垣島局）が完成したことから、石垣島では星空への関心が高まり、2006年に国立天文台と石垣市が共同で、九州・沖縄で最大の口径105㎝の反射望遠鏡を持つ石垣天文台を建設。市民だけでなく多くの観光客が八重山の“美ら星”を楽しむようになりました。
石垣市は、星空を通して自然を大切にする心や星文化を伝えようと、2006年「いしがき島星空宣言」を制定、新たな環境問題ともされる「光害」対策や啓発運動に石垣市と竹富町が一体となって取り組んできました。その成果が認められてのダークスカイ・パークの認定ですが、今回の認定によって日本の多くの人々が夜明るすぎることの問題点に気づき、自然の夜空の美しさ・自然の暗闇の大切さを再認識するきっかけになることが望まれています。
石垣島の星空のすばらしさを島の人々に伝えようと2002年に始まったのが「南の島の星まつり」。「いしがき島星空宣言」もここで発表されました。今年も星空を観光資源にしようと、「ライトダウン星空観望会＆夕涼みライブ」や「星まつり記念講演会」「天体観望会」など星や宇宙にちなんだイベントが行われます。
＜石垣島の星の祭典「南の島の星まつり2018」の開催概要＞
◆開催期間：2018年8月11日（土・祝）～19日（日）
◆開催場所：南（ぱい）ぬ浜緑地公園ほか石垣島内各地
◆料金：入場無料
◆主催：南の島の星まつり実行委員会
＜主なプログラム＞
★ライトダウン星空観望会＆夕涼みライブ★
当日の21：00から約30分程度全島ライトダウンが行われ、市街地の明かりが一瞬のうちに暗くなります。夜空を見上げると、そこには満点の星空が。八重山星の会による星空ガイドが肉眼で見える星座の解説や星にまつわるエピソードなど星空の魅力を伝えてくれます。夕涼みライブは石垣市観光大使の夏川りみさんなど沖縄ゆかりのアーティストが登場。星空の下、素敵なライブが楽しめます。
開催日：8月18日（土）
場所：南ぬ浜町緑地公園（沖縄県石垣市石垣港新港地区）
出演：夏川りみ、Skoop On Somebody、オオザカレンチkeisuke
★星まつり記念講演会★
「美ら星の歌」「星空フォトコンテスト」授賞式も実施
開催日時：8月19日（日） 13：30～16：30
場所：南の美ら花ホテルミヤヒラ
講演：生駒大洋氏 東京大学准教授「ジュピター～海をもたらした木星の謎に迫る」
常田佐久氏 国立天文台 台長「太陽と惑星と生命と」
★VERA観測局特別公開★
ミニ講演会、観測棟展示などが行われます。
開催日時：8月12日（日）10：00～17：00の間
場所：VERA観測局（嵩田地区）
★4D2U体験シアター★
国立天文台が開発した4次元デジタル宇宙の映像を鑑賞。最新の3Dメガネで石垣島の星空や宇宙旅行が楽しめます
開催期間：8月11日（土）～19日（日）※8月13日（月）・14日（火）はなし
時間：15：00～15：30
場所：石垣島天文台（星空学びの部屋）
申込：予約制。0980-88-0013にお電話を
★天体観望会★
九州・沖縄地区最大の望遠鏡で天体観望。NPO法人八重山星の会による解説も
開催期間：8月11日（土）～19日（日）※8月13日（月）・14日（火）・18日（土）はなし
時間：20：00～、21：00～
定員：各回30名（要予約）
場所：石垣島天文台（予約は同上）
★夜の気象台見学会★
開催期間：8月14日（火）～15日（水）
時間：19：30～、20：30～
定員：各回20名（要予約）
場所：石垣島気象台（予約は同上）
詳細は、一般社団法人石垣市観光交流協会の公式ＨＰをご覧ください。
＜写真提供＞
無料写真素材 写真AC
