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日田市水害復興芸術文化事業「日田の山と川と光と音」、「小鹿田焼民陶祭」も復活開催─終了しました
日田市は大分県の西部、福岡県と熊本県に隣接し、北部九州のほぼ中央にあります。周囲を阿蘇、くじゅう山系、英彦山(ひこさん)系の山々に囲まれ、そこから流れ出る豊富な水が合流する『水郷ひた』として知られていますが、2017年7月の九州北部豪雨によって大きな被害を受けました。
日田市への芸術文化による水害復興支援を目的に、10月27日(土)に『日田の山と川と光と音』が開催されます。日田の雄大な自然と光と音が織りなす空間を、稀有な才能を持つ女性歌手「Salyu(サリュ)」の歌声が包み、最先端のデジタル技術を駆使した作品を国内外で発表しているアーティスト『ライゾマティクス・アーキテクチャー』が演出する一夜限りのイベントです。この日、この場所のためだけに人と自然とによって共創されます。
日田市は、江戸幕府の直轄地として栄えた『天領』。豊かな歴史と文化を持ち、江戸時代の町並みが残る豆田町や交通の要衝であった三隈川など見どころも多く、地元の食材にこだわったグルメもあります。このイベントは、福岡発着、大分・別府発着のツアーチケットとして販売されます。同時期に日田市や別府市で開催される展覧会の鑑賞、日田市の自由散策などが含まれた5つのバスツアーの中からセレクトしてお申し込みください。
また、日田市の山間にある小鹿田焼(おんたやき)の里は、斜面に広がる棚田や清流沿いの登り窯など、日本の原風景とも言える風景に出会える場所として知られています。小鹿田焼は、江戸時代中期に天領であった日田の代官によって、領内の生活雑器の需要を賄うために興され、その陶芸技法は1995(平成7)年に国の重要無形文化財に指定されました。2008(平成20)年には、地区全体が「小鹿田焼の里」の名称で重要文化的景観として選定されています。
ところが、昨年の豪雨の際に、44基ある唐臼の6割以上が稼働不能となり、陶土も一昨年の熊本地震による被害から復旧工事が始まる直前に、がけ崩れを起こして採掘不能になるなど大きな被害を受けました。
例年10月に、小鹿田焼の振興と愛好者のみなさんへの日ごろの感謝の意味を込めて、10軒の窯元で新作を販売する「小鹿田焼民陶祭」を行っていましたが、それも中止とせざるを得ませんでした。今年、2年ぶりに10月13日(土)・14日(日)に民陶祭が開催されることになりました。この日のために作られた、形も大きさもさまざまな小鹿田焼が所狭しと並びます。
<「日田の山と川と光と音」の開催概要>
◆開催日:2018年10月27日(土)
◆会場:大分県日田市 ※会場は行ってのお楽しみのシークレットイベントです
◆企画・演出: ライゾマティクス・アーキテクチャー
◆出演:Salyu
◆主催:日田市水害復興芸術文化事業実行委員会
◆全体プロデュース:NPO法人BEPPU PROJECT
◆ツアーチケット販売開始:9月10日(月)10:00から
ツアーチケット等詳細は、公式サイトをご覧ください。
<「小鹿田焼民陶祭」の開催概要>
◆開催期間:10月13日(土)・14日(日)
◆場所:小鹿田焼の里(大分県日田市源栄町皿山)
◆アクセス:車で日田ICから約30分。JR「日田駅」から日田バス小鹿田線「皿山」下車。日田バスセンターから直行臨時バスが運行されます
詳細は、一般社団法人日田市観光協会の公式HPをご覧ください。
<画像提供>
公益社団法人ツーリズムおおいた
大分県観光情報公式サイト
「日本一のおんせん県おおいた」