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九州に原型のまま残る扇形機関庫「豊後森機関庫ライトアップ」─終了しました
九州第一の河川、筑後川の上流に位置し、玖珠川が東西に貫流する玖珠(くす)町は、大分県の西部にあります。町内にJR久大線がとおり、東西に大分自動車道と国道210号線、南北に国道387号線がとおる交通の要衝となっています。
旧国鉄九大線が全線開通した1934(昭和9)年、蒸気機関車(SL)の点検、格納庫として完成した「豊後森機関庫」は、鉄筋コンクリート造りでSLの向きを変える円形の転車台を中心に扇を広げた形をしており、当時最高の技術を用いて建築されました。石炭や水等の補給基地として、また急峻な水分峠(みずわけとうげ)越えを行うための機関車の交換等が行われる九大線の中継ポイントとして重要な役割を果たしました。最盛期の1948(昭和23)年には、蒸気機関車25両の修理が行われましたが、戦時中、軍事輸送拠点となったため、米軍の攻撃目標とされて機銃掃射を受け、その弾痕が壁面に残っています。やがて九大線無煙化によって蒸気機関車が姿を消すと、1971(昭和46)年に豊後森機関区は廃止されてしまいました。
現在、線路は外されていますが、扇形機関庫が原型のまま残っているのは九州ではここだけ、全国的にも京都に梅小路機関庫があるだけです。転車台もそのまま残り、国登録有形文化財に登録され、近代化産業遺産にも認定されています。機関庫の前には、「キューロク」という愛称で親しまれている蒸気機関車29612号が展示され、蒸気機関車ファン、廃墟ファンにはあこがれの“聖地”になっています。さらに、クリスマス・年末年始には、特別ライトアップイベントも実施されます。
「銀河鉄道」そのままのノスタルジックな雰囲気をお楽しみください。
<「豊後森機関庫ライトアップ」の開催概要>
◆開催期間:2017年12月22日(金)~2018年1月9日(火)
◆点灯時間:19:00~21:00
◆場所:豊後森機関庫公園内(大分県玖珠郡玖珠町岩室36番地15)
◆アクセス:大分自動車道玖珠インターチェンジから車で5分
詳細は、大分県観光情報公式サイト「日本一のおんせん県おおいた」をご覧ください。
ライトアップ&イルミ情報
http://www.visit-oita.jp/topics/detail/232
<写真提供>
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