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東北有数の牡丹園と藤棚が見事「金蛇水神社花まつり」─終了しました
1500株100種の牡丹が境内を華麗に彩る金蛇水(かなへびすい)神社の牡丹園は、東北有数の規模と質を誇ります。
「金蛇大神(水速女命)」を祀る金蛇水神社は、宮城県岩沼市にあります。人々がこの地にすみ、農耕をはじめた時、山から平野へ水の流れ出る場所に水神をおまつりして始まったと言われています。
一方、社名の「金蛇水」は、平安時代中ごろ一条天皇の時代、京都三条の小鍛冶宗近が天皇の御佩刀を鍛えよとの勅命を受け、名水を求めて諸国を遍歴してこの地に至り、水神宮のほとりを流れる水の清さに心打たれて、炉を構えて刀を鍛え始めましたが、カエルの鳴き声で精神統一ができず、よい刀が打てずにいました。宗近は、ヘビのお姿をつくって田に放ったところカエルがぴたりと鳴きやんで、無事に素晴らしい刀を鍛え上げることができました。神への感謝のために宗近がヘビのお姿を献納したことから、水神宮ではこれを御神体と崇め、社名も「金蛇水神社」と称するにようになったと言われています。
御祭神の「金蛇大神」は古くからこの地に祀られる水の神。古来、龍や蛇は水神の化身とされ、財力、生命力、生業の守護の神として多くの信仰を集めています。
外苑の牡丹園は1930(昭和5)年開園。東北では須賀川の牡丹園に次ぐ古い歴史を持っています。1000坪の園内に、100余種1500株の牡丹が植えられています。
また、鳥居をくぐると樹齢300年を誇る1本の株から9本の枝が分かれていることから「九龍の藤」と呼ばれている藤棚があり、参拝者の目を楽しませています。
牡丹が見ごろを迎える5月10日(火)~25日(水)に「花まつり」が開かれ、期間中の5月15日(日)~21日(土)は春季例大祭となります。各地の講中参拝団をはじめ、全国からの参拝者で賑わいます。
<「金蛇水神社花まつり」の開催概要>
牡丹のほか、藤、つつじが一斉に咲き誇り、境内は一大花園に。まつり期間限定で藤・牡丹の巾着の御守で花の香りがする『香り花守』が授与されます。
◆開催期間:2016年5月10日(火)~25日(水)
◆例大祭:5月10日(火)~21日(土)
◆場所:金蛇水神社(宮城県岩沼市三色吉字水神7)
◆アクセス:JR東北本線および常磐線「岩沼駅」から車で約10分。
◆牡丹園入園料:大人200円、高校生以下無料
※花まつり期間中の土日、5月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)は、JR岩沼駅西口からミヤコーバスが臨時運行されます。
詳細は金蛇水神社の公式HPをご覧ください。
<写真提供>
金蛇水神社Facebook
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