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芭蕉が愛した山中温泉で「芭蕉祭」─終了しました
1689(元禄2)年の秋、松尾芭蕉は、加賀の山中温泉を訪れ、8泊9日にわたる長逗留をしました。その足跡を偲び、山中温泉では、逗留した9月を芭蕉月間として毎年「芭蕉祭」を開催しています。
山中温泉は、石川県の南西部に位置する加賀市が誇る「加賀温泉郷」の一角を占め、今でも多くの湯治客でにぎわいます。今から1300年前、奈良時代の高僧・行基によって発見されたと伝えられ、行基は丸太に薬師仏を刻んで祠を造り、温泉のお守りとしました。
時代は下って、元禄のころ、弟子曾良との「奥の細道」の旅の途中、山中温泉を訪れた松尾芭蕉は、山中の湯を有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃え、9日間も逗留し、薬師堂に詣で、温泉につかり、風光明媚な景色を楽しんだと言われています。
俳聖の足跡を偲ぶ芭蕉祭は、9月1日から30日まで1ヵ月間におよび、「第28回芭蕉祭山中温泉全国俳句大会」をメインに、山中節全国コンクールや、桃妖(とうよう)供養祭、山中温泉最大のお祭り「第58回こいこい祭」などさまざまな催しが行われます。
<「山中温泉 芭蕉祭」の概要>
◆開催期間:2018年9月1日(土)~9月30日 (日)
◆場所:山中温泉(石川県加賀市)
◆アクセス:JR北陸本線「加賀温泉駅」下車、加賀温泉バス温泉山中線で30分、「山中バスターミナル」下車、またはタクシーで20分。
<主なプログラム>
★第28回芭蕉祭山中温泉全国俳句大会★
「やまなかや 菊はたおらじ ゆのにほい」という句を残した俳聖芭蕉の足跡を偲び、全国から俳句作品を募集。俳句愛好家が集い、芭蕉堂から医王寺までの山中の名所を吟行します。芭蕉の館で抹茶の接待も
日時:9月17日(月・祝)8:30~15:30
場所:山中座
投句料:1000円 ※作品集含む
参加申込:電話または郵送で下記へ
芭蕉祭山中温泉全国俳句大会実行委員会
〒922-8622 加賀市大聖寺南町ニ41番地
加賀市教育委員会事務局 生涯学習課内
締切:8月31日(金)
★第35回日本海民謡祭 山中節全国コンクール★
日本三大民謡の一つ「山中節」に振興を目指し開催されるコンクール。民謡友好交歓や日本海民謡祭も華やかに開催されます
開催日時:9月2日(日)9:00~17:00
会場:山中温泉文化会館
入場料:無料
★山中節道中ながし★
三味線演奏家本城秀太郎、本城流一門と地元の人たちが三味線と胡弓を弾きながら踊り、温泉街をながします
開催日時:9月2日(日)19:00山中座出発
場所:山中温泉街
料金:鑑賞無料
★桃妖供養祭★
芭蕉から「桃妖」の俳号を与えられた「泉屋」主人の供養祭
開催日時:9月10日(月) 10:30~
場所:国分山医王寺
★山中温泉最大のお祭り「第58回こいこい祭」★
昼には湯女みこしや若衆みこし、大獅子の巡行が行われ、夜は山中節輪おどりでにぎわいます。
開催日:9月22日(土)・23日(日)
時間:9:00~22:00
場所:山中温泉街
詳細は、(一社)山中温泉観光協会・山中温泉旅館協同組合の公式HPをご覧ください。
https://www.yamanaka-spa.or.jp/
<写真提供>
石川県観光連盟「ほっと石川旅ねっと」