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湖畔が真紅に染まる?「第54回能取湖さんご草祭り」─終了しました
北海道の東海岸、オホーツク海に面した網走市街の北に広がる能取湖(のとろこ)は、オホーツク海と通じる海水湖です。能取湖の南畔、卯原内(うばらない)あたり一帯にはアッケシソウの群落があり、8月下旬から9月中旬にかけて真っ赤に色づきます。アッケシソウはその形や秋になると赤紫色に変化することから、「サンゴ草」と呼ばれています。
この日本一とされていた「能取湖卯原内サンゴ草群落」は、長年、卯原内観光協会を中心に保護育成事業が進められてきましたが、2010(平成22)年に色つきの不良を改善するために行った園地整備によって群生地が縮小してしまいました。翌2011年から卯原内観光協会、卯原内町内会、東京農業大学、網走市が共同で「網走市能取湖サンゴ草再生協議会」を立ち上げ、群生地の再生に向けて取り組んだ結果、サンゴ草は徐々に回復。2015(平成27)年度に出芽の段階から生育状況が非常に良くなったことから、8月31日に「サンゴ草の復活宣言」が行われました。
今年も、能取湖の湖畔が一面真紅に染まると、網走に秋が訪れます。9月9日(土)・10日(日)には、能取湖畔で「第54回能取湖さんご草祭り」が開催されます。色づくサンゴ草を眺めながら、ご当地グルメを楽しもうという、元気で美味しいふるさとの味覚まつりです。
湖岸は湿地帯で足元に注意が必要ですが、卯原内地区には木道が整備され、足を汚さず観賞することができます。能取湖周辺では、卯原内地区のほかに、木道は整備されていませんが、能取地区、美岬(みさき)地区、平和地区に群生地があります。能取湖は海水湖ですから、満潮になるとサンゴ草が水に沈むこともあります。満潮時間にご注意を。
<「能取湖卯原内サンゴ草群落」について>
◆所在地:北海道網走市卯原内
◆アクセス:JR「網走駅」から網走バス佐呂間行き、中湧別行きで約30分、「サンゴ草入口」下車、徒歩5分。網走市街地から車で約15分
◆観賞期間:9月上旬~下旬ごろ(例年)
<「第54回能取湖さんご草祭り」の開催概要>
サンゴ草を見ながらオホーツクの深まる秋の風情と味覚を楽しむお祭り。能取湖で取れたばかりのホタテなど、オホーツクの旬の幸が楽しめます。
◆開催日時:2017年9月9日(土)~10日(日) 9:00~15:00
◆会場:能取湖畔さんご草祭り会場
◆主催:卯原内観光協会
◆後援:網走市・網走市観光協会・西網走漁業協同組合・卯原内町内会
詳細は、網走市観光課の「旅なび!網走」をご覧ください。
<写真提供>
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