まち自慢.net
十勝川温泉で花いっぱいの風景と「夢ボタル鑑賞会」を楽しもう─終了しました
音更(おとふけ)町は、北海道の東部、十勝平野のほぼ中央にあります。南は十勝川をへだてて帯広市と幕別町に、北は士幌町、西は鹿追町と芽室町に、東は池田町に接しています。
音更川を中央に、士幌川、然別(しかりべつ)川が北から南に貫流し、いずれも十勝川に注いでいます。十勝川のほとりにあるのが「十勝川温泉」で、世界でも珍しい「モール(植物性)温泉」として知られています。葦などの植物が長い時間をかけて堆積し、できあがった亜炭層を通って湧き出る温泉で、植物性の有機物を多く含んでいます。「モール」は、亜炭などをさすドイツ語に由来。地下500~700mから湧き出る温泉が55~60℃と高温になっています。
モール温泉は、一般的な鉱物性温泉に比べ世界でも希少な泉質の温泉資源であることから、他の道内の温泉に先駆けて2004(平成16)年に北海道遺産に選定されました。
十勝川温泉では、6月29日(土)から7月28日(日)まで、「花風景ハナックと花ロード」が開催されます。十勝が丘公園にある直径18mの巨大な花時計「ハナック」の周りが花の樽やプランターで飾られ、道道から公園まで花の道を楽しむことができます。
また、7月6日(土)から21日(日)には、「モール温泉夢ボタル鑑賞会」が開かれます。十勝川温泉では1990(平成2)年の夏を最後に観ることができなくなっていたヘイケボタルを再生しようと、水源に植物成分を多く含んだ「モール温泉」の温泉水を利用したところ、モール温泉水は、巻貝の餌となる珪藻類の繁殖に欠かせないミネラル分を多く含んでいることから、ヘイケボタルの再生に見事成功。100%温泉水を利用してホタルを再生した例は日本でも初めてだそうで、再生したヘイケボタルは「夢ボタル」と呼ばれています。
<「花風景ハナックと花ロード」の開催概要>
◆開催期間:2019年6月29日(土)~7月28日(日)
◆開催場所:十勝川温泉街一帯(北海道河東郡音更町十勝川温泉)
◆アクセス:JR「帯広駅」バスターミナルから「十勝川温泉行き」バス乗車、「ガーデンスパ十勝川温泉」下車
<モール温泉夢ボタル鑑賞会>
夢ボタルが暮らすせせらぎは、「ホタルを復活させよう」という思いでつくられています
◆開催期間:2019年7月6日(土)~7月21日(日)
◆開催時間:20:00~21:00
◆開催場所:十勝が丘公園ホタルのせせらぎ(北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目)
◆アクセス:JR「帯広駅」バスターミナルから「十勝川温泉行き」バス乗車、「ガーデンスパ十勝川温泉」下車、徒歩10分
◆料金:無料
詳細は、音更町十勝川温泉観光協会の公式HPをご覧ください。
<写真提供>
十勝川観光連盟