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郡山の夏を彩る二大美女ゆかりの「うねめまつり」「萩姫まつり」─終了しました
福島県の中央に位置する郡山市は、東北地方では仙台、いわきに次ぐ第3位の人口規模を誇る都市です。
現在では東北有数の経済都市として発展していますが、約1300年前、陸奥の国安積(あさか)の里と呼ばれていたころ、冷害が続き朝廷への貢物ができないことがありました。
奈良の都から巡察使・葛城王が訪れ、王に貢物の免除をお願いすべく開かれた宴で、王をもてなしたのが里長の娘、春姫。春姫を見初めた葛城王は、帝の采女(うねめ)として献上することを条件に、貢物を三年間免除することを約束。里の人々は喜びましたが、姫には次郎という許嫁がいました。
悲しみをこらえ、次郎と別れて都に向かい、帝の寵愛をうけていた春姫。中秋の名月の日、猿沢の柳に衣をかけ、入水したようにみせかけて、愛する次郎の待つ安積へ向かいます。里へたどり着いた春姫を待っていたのは、次郎の死の知らせ。春姫は、雪の降る夜、次郎の後を追って山の井の清水に身を投げてしまいます。
それ以降、春が来ると、山の井の清水の周り一面に、名も知れぬ薄紫の美しい可憐な花が咲き乱れるようになりました。誰言うともなく、二人の永遠の愛が地下で結ばれ、この花になったと言われています。
この“安積采女伝説”に基づいて、「郡山うねめまつり」が8月1日(木)~3日(土)に郡山駅前通りを中心に開かれ、6000人の踊り手が夏の夜を彩る「うねめ踊り流し」など多彩なイベントが行われます。3日間の人出は延べ35万人を越えます。
一方、磐梯熱海温泉街では、8月9日(金)・10日(日)に「萩姫まつり」が開かれます。
800年ほど前の南北朝時代、京で公卿の万里小路藤房の娘「萩姫」が不治の病に苦しんでいました。ある日、夢枕に立った不動明王に「都から東北方面に向かって、五百本目の川岸にある霊泉に浸かれば、病は全快する」というお告げを受けます。お告げに従って東北へ向かった萩姫は道中の困難を乗り越え、ついに五百本目の川である磐梯熱海温泉にたどり着きました。萩姫は、ここに湧き出るお湯で病も完治し、以前にもまして美しくなったと言われています。
この萩姫伝説によって、磐梯熱海町の温泉は「美人をつくる湯」として広く知られるようになりました。
この伝説に基づいて行われているのが「萩姫祭り」。萩姫縁日、萩姫渡御撮影会、温泉感謝祭、献湯祭、めっけ市、萩姫万灯パレードなどが行われます。
郡山の夏を彩る、二人の美女伝説に基づくお祭り。お出かけになりませんか。
<「第55回郡山うねめまつり」の開催概要>
1965(昭和40)年、安積郡9カ町村が郡山と合併した際、市民が一体になれるまつりをという気運が高まって生まれた祭りです。
◆開催日:2019年8月1日(木)~3日(土)
◆開催場所:片平町・JR郡山駅西口駅前広場・駅前大通り・西部プラザ等
◆内容:ミスうねめパレード、うねめ供養祭、ちびっこうねめまつり、うねめ踊り流し、ゆかたDEうねめコンテスト、うねめでSHOW・うねめナイトバザール など
◆主催:郡山うねめまつり実行委員会
詳細は、「郡山うねめまつり」の公式サイトをご覧ください。
http://www.ko-cci.or.jp/event/maturi/uneme.html
<「第53回萩姫まつり」の開催概要>
蓬山源泉場で萩姫によって源泉汲上げの儀、散湯の儀、分湯の儀が行われる「献湯祭」をメインに、フリーマーケット「めっけ市」、婦人会手踊り・稚児衣装行列・青年みこしなどの「萩姫万灯パレード」、萩姫が浦安の舞を奉納する「温泉感謝祭」などが行われます・
◆開催日:8月9日(金)・10日(土)
◆開催場所:磐梯熱海温泉(福島県郡山市熱海町熱海)JR「磐梯熱海駅」ほか
◆アクセス:郡山駅から磐越西線快速で約13分「磐梯熱海駅」下車
◆主催:萩姫まつり実行委員会
詳細は、磐梯熱海温泉の公式HPをご覧ください。
ホーム>楽しむ>イベント>萩姫まつり
http://www.bandaiatami.or.jp/enjoy/event-list/hagihime-matsuri.html
<写真提供>
「福が満開、福のしま。」福島県観光復興推進委員会
福島県観光情報サイト「ふくしまの旅」