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国指定の名勝「柴田氏庭園」、8年間の修復終えリニューアル(福井県)
福井県敦賀市の「柴田氏庭園」は、江戸時代、当地の豪農だった柴田氏が、代々の小浜藩主をもてなすために築いた庭園です。1932年に庭園と書院が、2007年に屋敷全体が国の名勝に指定されているほか、敦賀市指定記念物ともなっています。
市が2008年に子孫らから敷地を譲り受けましたが、建物の老朽化が進んでいたことから、整備計画策定を経て2015年度から修復工事を進め、2024年3月16日の北陸新幹線敦賀開業を半年後に控えた2023年10月1日に、8年間の修復工事を経て、リニューアルオープンしました。
「敦賀富士」とも称される敦賀一の名峰・野坂山を借景とする美しい池泉庭園や、武家調の屋敷構えの「甘棠館(かんとうかん)」と称される書院から眺める景色は、四季折々の風情を感じさせてくれます。修復工事は、往時の姿を忠実に再現しました。甘棠館の書院は、建物を地上から1mの高さに上げる「揚屋(あげや)」作業を実施。腐朽した柱を根継ぎし、床には新しい木材をはめ込んで一部を取り換える「埋木(うめぎ)」を行いました。
修復前はこげ茶色だった「鶴の間」の塗り壁は、表面を削ると赤色が現れたことから、赤色に塗り直して当時の姿を再現。
野坂山を借景とする庭園は、堀の一部を池として取り込んでいます。池の水を抜いて修復したほか、木々を剪定して借景庭園としての本来の姿を取り戻しています。
<「柴田氏庭園」の施設概要>
◆場所:福井県敦賀市市野々町1丁目723番地
◆公開時間:10:00~17:00
◆休館日:水曜日(祝日の場合その翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
◆入館料:一般200円、中学生以下100円 ※4歳未満、障がい者と介護者(1名まで)は無料
詳細は、敦賀市の公式HPをご覧ください。
https://www.city.tsuruga.lg.jp/smph/sightseeing/culture/119000020230911.html
<写真提供>
敦賀市(共同通信PRワイヤーより)