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嫁入り舟も「水郷佐原あやめ祭り」─終了しました
千葉県の北東部に位置し、北は茨城県と接している香取市。北部に利根川が流れ、その流域には水郷の風情が漂う水田地帯が広がっています。2006年、佐原市、小見川町、山田町、栗源町の1市3町が合併して生まれました。
旧佐原市は、かつてその水運を利用して「江戸優り(まさり)」といわれるほど栄え、その面影を残す町並みが今も残されています。
市営の植物園「水郷佐原水生植物園」がある一帯は、利根川の東遷によりできた洲を開拓した地域で、16の集落が形成されたことから通称十六島と呼ばれていました。池が点在し、水路が縦横に走り、農作業等の交通手段は舟が主体でした。1960年代、日本の高度成長に合わせ、農作業の利便性を追求するため土地改良が行われた際、失われゆく水郷景観を保存するために、水郷筑波国定公園内に位置する与田浦埋立地の一角約5haを利用して開園したのが、「水郷佐原水生植物園」です。
植物園では、5月下旬から6月中旬にかけて、日本有数の規模を誇る400品種150万本の花菖蒲が咲き乱れ、あやめ祭りが開催されます。期間中、園内の水路をサッパ舟と呼ばれる小舟に乗って巡ることができます。期間中、嫁入り舟や佐原囃子の演奏と手踊りなどのイベントの開催も。
<「水郷佐原あやめ祭り」の開催概要>
◆開催期間:2016年5月28日(土)~6月26日(日)
◆開催場所:水郷佐原水生植物園(千葉県香取市扇島1387‐2)
◆開園時間:8:00~18:30
◆入園料:大人700円、小中学生350円(あやめ祭り開催期間中)
◆アクセス:JR成田線佐原駅から関鉄観光バス与田浦線潮来方面行き「水生植物園入口」下車、徒歩5分。あやめ祭り期間中は、JR佐原駅から水生植物園までシャトルバスが運行します(中学生以上500円、小学生250円)
<主なプログラム>
★オープニング★
5月28日(土)午前8時から入園者先着100名に花菖蒲の苗がプレゼントされます。
開催日時:5月28日8:00~
★嫁入り舟★
十六島であった頃、島と島の間を結ぶ交通手段は、笹の葉に似た「さっぱ舟」でした。農作業、買い物はもちろん、隣家や親せきの家に行くにも、嫁入りもこの舟が必需品でした。かつて北佐原・新島地区で行われていた結婚式を蘇らせた「嫁入り舟」では、一般募集に応募した皆さんの実際の結婚式が行われます。
開催日:6月5日(日)・12日(日)・19日(日)
時間:10:30~
★佐原囃子の演奏と手踊り★
国の重要無形民俗文化財に指定されている「佐原囃子」は、400年以上前の天正年間の神楽囃子に発し、能や歌舞伎の囃子の影響を受けて現在の形態になったと言われるもので、7月と10月の「佐原の大祭」の際、曳き回される山車の上で演奏されます。この伝統ある佐原囃子が園内水路で手踊りとともに披露されます。
開催日:5月29日(日)、6月4日(土)、11日(土)、18日(土)各日10:30~、13:00~
★おらんだ楽隊の演奏★
千葉県無形文化財「おらんだ楽隊」は香取神宮の神幸祭で演奏されるお囃子で、水生植物園のある扇島地区に伝承されています。午年に行われる式年神幸祭のおり、香取神宮の神様が鹿島神宮の神様と利根川の上で対面し、このとき香取神宮の神様の御座船をけん引する引き船隊のお囃子が伝承されているものです。園内水路の舟および通路で披露されます。
開催日:5月28日(土)、6月12日(日) 各日9:00~、正午~
★園内舟めぐり★
今年は、未来の水郷佐原を担う船頭さんの卵もお手伝いします。現在、竿の操りを猛特訓中です。
開催日時:祭り期間中毎日8:30~18:00(荒天中止)
料金:大人500円、子ども(3歳以上小学生まで)200円
詳細は、水郷佐原観光協会の公式HPをご覧ください。
http://www.suigo-sawara.ne.jp/
<写真提供>
香取市
https://www.city.katori.lg.jp/