まち自慢.net
新田開発に尽くした馬の霊をなぐさめる「つがる市馬市まつり」─終了しました
青森県の西北部に位置し、日本海に面したつがる市。その海岸線は「七里長浜」と呼ばれ、日本海からの強い偏西風と大砂丘から飛ぶ防塵から新田を守るため、200年以上にわたって植林されている「屏風山防風林」が続いています。
その昔、一面不毛の湿地帯だったこの地を先人達がさまざまな障害に立ち向かい、たゆまぬ努力を続けて開拓してきました。その結果、津軽藩の新田開拓以来、今では一大穀倉地帯が形成されています。
1903(明治36)年から木造(きづくり)地区で始まった馬のせり市は大変な賑わいで、東北三大馬市の一つに数えられていました。せり市で買われた馬たちは、新田開発にも尽くしたのです。
その後、近代化の波で農業の機械化が進むと、農耕馬は減少、馬市も衰退していきましたが、1975(昭和50)年に始まったのが、馬にちなんだお祭「馬市まつり」です。8月下旬に3日間にわたって開催され、最終日には下山ばやしに合わせて踊りながら馬ねぶたを引いて、中心商店街を練り歩く「馬ねぶたパレード」が行われます。そして、夜には「新田火まつり」として、馬ねぶたに火が放たれ、新田開発に尽くした亡馬の霊を昇天させます。
「馬市まつり」は、市民がつくるさまざまな形の馬ねぶたが登場する、つがる市最大のおまつりです。
<「つがる市馬市まつり」開催概要>
◆開催日:2016年8月26日(金)~28日(日)
◆開催場所:市民イベント広場「商工会館前」(青森県つがる市木造若緑1-1 )ほか市内各所
◆アクセス:JR木造駅から徒歩10分
◆主催:つがる馬市まつり実行委員会(つがる市商工観光課)
<主なスケジュール>
★8月26日(金)★
内容:開会セレモニーほか各種イベント
会場:市民イベント広場「商工会館前」特設演芸会場
★8月27日(土)★
内容:上原げんと杯争奪のど自慢大会(向陽小学校)
芸能発表会(市民イベント広場「商工会館前」)
★8月28日(日)★
内容:馬ねぶたパレード(木造町内)
新田火まつり(イオンモールつがる柏)
詳細は「TSUGARU BRAND」公式HPをご覧ください。
<写真提供>
青森県観光情報サイト「アプティネット」