生活文化創造都市推進事業

生活文化創造都市「高松地域会議」開催報告(平成25年9月23日開催)

テーマ:地域の魅力を引き出す創造都市

2013年9月25日(水)、香川県高松市の高松市美術館 講堂にて、「生活文化創造都市推進事業『高松地域会議』」を開催しました。文化庁前長官 近藤誠一氏の基調講演、大阪市立大学大学院創造都市研究科 教授 佐々木雅幸氏をコーディネーターとするパネルディスカッションに、約120名の参加を得て、「地域の魅力を引き出す創造都市」をテーマに熱い議論を戦わせました。

 

開催概要

◆ 開催日時: 平成25年9月25日(水)14:00~16:30

◆ 会 場:  高松市美術館 講堂(高松市紺屋町10-4)

◆ 参加費:  無料

◆ 主 催:  一般財団法人 日本ファッション協会

◆ 後 援:  高松市、高松商工会議所

◆ 参加者: 約120名

 

近藤様講演2

基調講演   「創造性と地方都市の再興」

◆ 講 師: 近藤 誠一氏  文化庁前長官

戦後、目の前の経済的な利益を優先し、文化芸術に資源を費やしてこなかった日本の再生には、都市が文化芸術の力を使って活性化していく必要があり、「文化芸術創造都市」として成功する五つの要件を具体的に挙げて説明。日本全体の再生のためには、それぞれの地域の伝統を活かした創造都市というものが、ネットワークして結びつくことが重要で、それに向けた流れが、この3年でできつるあると語ってくれました。

 

パネルディスカッション  「創造性と都市の魅力づくり」

◆パネリスト    甘利 彩子氏 NPO法人瀬戸内こえびネットワーク 事務局長

勝又 正秀氏 高松市副市長

高橋 建造氏 新潟市中央区長

柳生 好彦氏 小豆島ヘルシーランド株式会社 代表取締役会長、

NPO法人オリーヴ生活文化研究所 理事長

◆コメンテーター :   近藤 誠一氏 文化庁前長官

◆コーディネーター  佐々木雅幸氏 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授、同都市研究プラザ 所長

 

 パネリストtori

 

パネルディスカッションでは、「創造都市 高松」の実現に向けて、できたばかりの「創造都市推進ビジョン」について、勝又正秀高松市副市長から説明。そのビジョンづくりに「U-40(アンダー40)」のメンバーとして参画した、甘利彩子氏からは、「瀬戸内国際芸術祭」の市民サポーターグループ「こえび隊」の活動についての報告がなされました。引き続いて柳生好彦氏からは、小豆島で古民家などをアートの展示の場などに再活用している「MeiPAM」を中心とした活動が紹介されました。高松および瀬戸内海におけるさまざまな創造都市としての活動を受けて、新潟市中央区長の高橋建造氏から、新潟市の先駆的な取り組みが紹介されました。

最後に近藤誠一氏から、瀬戸内国際芸術祭という大きな仕掛けがうまくいっていることもあって、高松市の創造都市としての取り組みはよいスタートを切ったが、これからはいかにこれを持続させていくかがポイントになるというお話で議論が締めくくられました。

高松地域会議の詳細は、下記の実施報告をご覧ください。

パネル近藤様

高松地域会議実施報告書

 

高松地域会議特別視察会

翌、9月26日(木)および27日(金)に、高松市内および瀬戸内国際芸術祭の中核となっている直島の視察会を行いました。

★高松丸亀町商店街では、振興組合理事長の古川康造氏から、高松丸亀町商店街の再開発について、詳しいお話を伺いました。開町以来420年の歴史を持つ商店街が、土地の所有権と利用権を分離させることで、時代にあったテナントミックスを実現。これによって落ち込みの激しかった商店街が、ここに住んでみたいというパラダイスに変換し、にぎわいを取り戻しつつあることが納得できました。 marugamecyo高松丸亀町商店街

 

 

★イサム・ノグチ庭園美術館の見学を挟んで、香川県の新しい夏祭りとして定着しつつある「むれ源平石あかりロード」を行っている讃岐石材加工協同組合を訪ね、代表理事の漆原憲和氏他の皆さんのお話を伺いました。高価で質の高い花崗岩である庵治石の歴史と加工産地の現状について説明を受けた後、庵治石を使ったイベントである「むれ源平石あかりロード」の詳細について伺いました。都内など遠方からの来場者も増え、創られる作品のレベルも上がり、石あかりを飾る街並みがきれいになったなど、イベントとして一定の成果が得られ、今後はビジネスとしての成果も求めていくというお話でした。 mure_machi

高松丸亀町商店街および讃岐石材加工協同組合の訪問記録について、詳細はこちらをご覧ください。

高松地域会議特別視察会報告書

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