表彰式

第17回シネマ夢倶楽部 表彰

※新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、受賞者様、関係者様の健康と安全確保、ならびに感染拡大防止に努め、予定しておりました式典は中止とさせていただきます。

一般財団法人日本ファッション協会では、顕彰事業として「日本クリエイション大賞」ならびに「シネマ夢倶楽部表彰」を選考し、毎年優れた映画作品、案件に対して表彰式を行い、その栄誉を称えてまいりました。
「シネマ夢倶楽部表彰」は、毎年国内で公開された新作映画からベストシネマの上位3位を選定する「ベストシネマ賞」と、映画を通して生活文化の発展などに貢献する活動に贈る「シネマ夢倶楽部賞」、新進気鋭の若い才能、意欲的な活動をした新世代に贈る「推薦委員特別賞」を表彰するもので、いずれも推薦委員によって選考されます。「第17回シネマ夢倶楽部表彰」の授賞式は、下記内容にて開催いたします。

 
主催 : 一般財団法人日本ファッション協会
共催 : 東京新聞
後援 : 日本商工会議所、東京商工会議所

 ※一般の方、ならびに当日会場での申込み受付はしておりません。また、ご関係者様、媒体様のお申込みについては日本ファッション協会まで事前にご連絡願います。

ベストシネマ賞

夢と感動と希望を与えてくれた素晴らしい映画に贈る

第1位

グリーンブック

監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ ほか
配給:ギャガ
2018年/アメリカ/130分

 時は1962 年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップはガサツで無学だが、腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、家族や周囲から頼りにされていた。コパカバーナが改装のために閉店となった2 カ月間、トニーはある黒人ピアニストにコンサートツアーの運転手として雇われる。彼の名前はドクター・ドナルド・シャーリー、巨匠ストラヴィンスキーから「神の域の技巧」と絶賛され、ケネディ大統領のためにホワイトハウスでも演奏するほどの天才なのだが、なぜか黒人差別が色濃く危険な南部を目指していた。黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに二人はツアーへと出発する—。
 実際にあった“ 友情” から生まれたバディムービーの主人公は、偉人でもヒーローでもない二人の“ おじさん”。全く違う世界に住む二人の壮大なズレに笑い、南部へツアーに出たピアニストの本当の目的に胸を熱くし、極上かつ洒落たラストに感動する、痛快で爽快、驚きと奇跡の実話。

 

第2位

蜜蜂と遠雷

監督・脚本・編集:石川 慶
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士 ほか
配給:東宝
2019年/日本/119分

 若手ピアニストの登竜門として3年に一度開催される「芳ヶ江国際ピアノコンクール」。将来を嘱望されるも、7年前の母親の死をきっかけに表舞台から消えていた、かつての天才少女・栄伝亜夜は、再起をかけ、自分の音を探しにコンクールに挑む。そこで、年齢制限ギリギリで最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者・高島明石、名門校に在学し人気実力を兼ね備えた優勝大本命のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール、“ピアノの神様”の推薦状を持ち突如現れた謎の少年・風間塵の3人のコンテスタントと出会う。国際コンクールの熾烈な戦いを通し、ライバルたちと互いに刺激し合い、亜夜はかつての自分の音楽と向き合うことになる。果たして、最後に勝つのは誰か…?
 史上初の快挙となる<直木賞>(第156回)と<本屋大賞>(2017年)のW受賞を果たし、現代を代表する作家・恩田陸原作の実写映画化作品。国際ピアノコンクールを舞台に世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を描いた傑作。

 

第3位

存在のない子供たち

監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキー
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ ほか
配給::キノフィルムズ
2018年/日本/125分

 わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、大きな瞳でまっすぐ前を見つめて、こう答えた−「僕を産んだ罪で」。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らず、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出たゼインを待っていたのは、大人たちが作ったさらに過酷な“現実”だった—。
 なぜ、小さな彼が法廷に立つに至ったのか、その理由と経緯をつぶさに描き出し、世界を揺るがした衝撃作。苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に、一歩もひるむことなく果敢に挑んだヒューマンドラマ。

 

シネマ夢倶楽部賞

映画を通して、生活文化の発展に貢献のあった団体・プロジェクト・企業(配給会社含む)などに贈る

山田洋次監督と『男はつらいよ』50作

昭和・平成と戦後の日本の一時代を活写し、人々に“ 笑いと涙、感動” を与え、国民的エンターテインメントを提供した功績と活動を讃え―

 

推薦委員特別賞

新しい時代の映画や才能、意欲的な活躍をした新世代に贈る

監督 オダギリ ジョー

監督作品『ある船頭の話』

 

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