表彰式
第13回シネマ夢倶楽部 表彰
一般財団法人日本ファッション協会では、顕彰事業として「日本クリエイション大賞」ならびに「シネマ夢倶楽部表彰」を選考し、毎年優れた映画作品、案件に対して表彰式を行い、その栄誉を称えてまいりました。 ※当日一般の方の受付はしておりません。関係者様のお申し込みは日本ファッション協会までご連絡願います。 |
ベストシネマ賞
夢と感動と希望を与えてくれた素晴らしい映画に贈る
第1位
黄金のアデーレ 名画の帰還
監督:サイモン・カーティス
配給:ギャガ
2015年/アメリカ・イギリス/109分
マリア・アルトマン、82歳。アメリカに暮らす彼女がオーストリア“政府”を訴えた。それは“オーストリアのモナリザ”と称されるクリムトの名画を「私に返してください」という驚きの要求だった。クリムトが描いた、黄金に輝く伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに奪われたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。大切なものすべてを奪われたマリアが、名画よりも本当に取り戻したかったものとはー? 最後に明かされる真実が、前へと進む力をくれる希望と感動の実話。
第2位
母と暮せば
監督:山田洋次
配給:松竹
2015年/日本/130分
1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこれなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえたー。やさしくて、悲しい。山田洋次監督が長崎を舞台に描いた、母と息子の感動作。
第3位
恋人たち
監督:橋口亮輔
配給:松竹ブロードメディアキャスティング、アークフィルムズ
2015年/日本/140分
通り魔殺人事件によって妻を失い、橋梁点検の仕事をしながら裁判のため奔走する男、アツシ。そりが合わない姑、自分に関心をもたない夫との平凡な暮しに突如現れた男に心が揺れ動く主婦、瞳子。親友への想いを胸に秘める同性愛者で、完璧主義のエリート弁護士、四ノ宮。不器用だがひたむきに日々を生きる3人の“恋人たち”が、もがき苦しみながらも、人と人とのつながりをとおして、ありふれた日常のかけがえのなさに気づく姿を描いた、絶望と再生の人間ドラマの傑作。
第3位
マイ・インターン
監督:ナンシー・マイヤーズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
2015年/アメリカ/121分
華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズ。だが、彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていく。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることにー!すべての女性を応援する、感動のデトックスムービー。
シネマ夢倶楽部賞
映画を通して、生活文化の発展に貢献のあった企業(配給会社含む)や団体に贈る
那須ショートフィルムフェスティバル
那須ならではの映画祭、若いクリエイターの支援活動に贈る―
2002年、母体となる「那須フィルム・コミッション」の活動をスタート。2006年より、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア特別上映in那須」を開始、2007年に那須独自の短編映画賞「那須アワード」を創設する。この頃より、若いクリエイターの映像作りなどの環境を広く支援。その後、那須のオリジナル色を強化、独立した映画祭として『那須国際短編 映画祭~NASU SHORT FILM FESTIVAL』に改名。那須ならではの映画祭として2015年に10周年を迎えた。
推薦委員特別賞
新しい時代の映画や才能、意欲的な活躍をした新世代に贈る
女優 広瀬すず
出演作品『海街diary』(2015年ベストシネマ作品)
2013年・テレビで女優デビュー、同年公開の『謝罪の王様』に映画初出演。2015年公開の劇場版アニメ『バケモノの子』で声優に初挑戦し、同年出演の映画『海街diary』では、日本国内の映画賞で数々の新人賞を受賞する。
今後、主演二作品を含め、2016年は既に三作品公開が控えており、映画女優としての未来を感じさせ、今後の活躍が非常に注目される。
監督 松永大司
監督作品『トイレのピエタ』
映画『ウォーターボーイズ』や『ハッシュ!』などに出演。その後、映画『ハッピーフライト』などでメイキング監督を務め、橋口亮輔監督作品『サンライズ・サンセット』では助監督として携わる。2011年には現代アーティスト・ピュ~ぴるの8年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』が公開される。
2015年、漫画家・手塚治虫の手記を原案にした映画『トイレのピエタ』は長編第一作目作品。演出技術、構成・脚本が極めて上手く、将来が大きく期待できる映画監督のひとり。