生活文化創造都市推進事業

生活文化創造都市「鶴岡地域会議」開催報告(平成27年11月18日開催)

テーマ:世界に誇る地域資源“鶴岡シルク”を生かしたまちづくり

2015年11月18日(水)、山形県鶴岡市のマリカ市民ホールで、「生活文化創造都市推進事業『鶴岡地域会議』」を開催しました。第1部基調講演に、2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場の名誉顧問で富岡製糸場総合研究センター所長の今井幹夫氏を迎え、第2部では三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社芸術・文化政策センター長の太下義之氏をコーディネーターとするパネルディスカッションを実施。鶴岡市内外から約150名の参加を得て、鶴岡シルクを生かしたまちづくりについて議論を行いました。

鶴岡シルクを素材に製作したドレスによるファッションショー「鶴岡シルクガールズコレクション」を実施した、鶴岡中央高等学校の生徒48名も参加、熱心にメモを取る姿も見られました。

 

 

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開催概要

 開催日時    :  平成27年11月18日(水)15:00~18:00  

 会  場  : マリカ市民ホール(JR鶴岡駅前・庄内産業振興センター西館3階)

 参  加  費 :  無料

 主     催 :  一般財団法人 日本ファッション協会

 共    催 :   鶴岡市、鶴岡商工会議所

 後    援 :   日本商工会議所、山形県商工会議所連合会

◆ 参  加 者 :     約150名

 

第1部  基調講演 「富岡製糸場のこれまでの歩みとまちづくり」

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◆ 講 師 : 今井 幹夫氏  

富岡製糸場 名誉顧問、

富岡製糸場総合研究センター 所長                        

世界遺産に登録されるまでの富岡製糸場の歴史的な背景を踏まえ、富岡製糸場のわが国のシルク産業における位置づけや、建築物としての価値を豊富な写真を使ってご紹介いただき、現在、取り組まれている同製糸場を中核とした富岡市のまちづくりについてもお話いただきました。

 

 

 

 

第2部  パネルディスカッション 「世界をターゲットに、地域資源の生かし方」

パネリスト       西垣淳子氏 経済産業省商務情報政策局生活文化創造産業課 課長

                       早坂 剛氏 鶴岡商工会議所 会頭

                       山田鉄哉氏 松ヶ岡開墾場 理事長

                 大和匡輔氏 鶴岡シルク株式会社 代表取締役社長

コメンテーター    佐々木雅幸氏 同志社大学特別客員教授 文化庁文化芸術創造都市振興室長

コーディネーター   太下義之氏 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 

          芸術・文化政策センター長

 

前半は地元で、シルクに関連する取り組みを行っている、鶴岡商工会議所の早坂剛会頭、松ヶ岡開墾場の山田鉄哉理事長、鶴岡シルク株式会社の大和匡輔社長から、それぞれの活動についてお話をいただきました。早坂氏からは、10月2日・3日にミラノ万博で行われた鶴岡デーの様子もご報告いただきました。山田氏からは、3000人の侍が刀を鍬に持ち替えて松ヶ岡を開墾したことから始まった鶴岡シルクの歴史を、大和氏からはキビソを活用した最新の鶴岡シルクの取り組みについてお話いただきました。

後半は、地元の活動を受けて、経済産業省商務情報政策局生活文化創造産業課の西垣淳子課長から、地域資産を活用した海外展開や、地域ブランドの世界に向けた発信について、国としての支援状況などについてご説明いただきました。4人のパネラーに今井幹夫氏、コメンテーターの佐々木雅幸氏を加え、意見交換を行いました。

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コメンテーターの佐々木雅幸氏(左)とコーディネーターの太下義之氏
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パネリストのみなさん/左から
西垣淳子氏、早坂剛氏、山田鉄哉氏、大和匡輔氏

 

詳細はこちらをご覧ください。

鶴岡地域会議開催報告書

 

鶴岡地域会議視察会

11月19日(木)に鶴岡市内の関連施設等を視察しました。

 

 

鶴岡まちなかキネマ

訪問時間: 9:10~10:15

 

松文産業旧鶴岡工場のうち昭和初期の建物である木造平屋瓦葺きの工場を生かして映画館として再生。最新の作品からなつかしの名作まで幅広く上映し、市民主催のイベント会場としても活用されるなど中心市街地の集客施設としてすっかり定着している。

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羽前絹練株式会社

訪問時間: 10:30~11:30

 

創業1906(明治39)年の絹織物の加工、特に広幅の精練加工においては日本で唯一の会社。精練とは生糸からセリシン(タンパク質)その他の不純物を取り除くこと。これによってシルク特有の気品ある光沢と滑らかな風合い、絹鳴りなどが生まれる。

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精練設備

                  

  

アル・ケッチャーノ

訪問時間: 11:45~13:00(昼食)

 

ミラノ万博にも派遣された“食の都庄内”親善大使・奥田政行シェフが提供する、在来作物など庄内の食材の持ち味を最大限に引きだすレストラン

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松ヶ岡開墾場

訪問時間: 13:15~14:30

 

1872(明治5)年、庄内藩士約3000名が刀を鍬に持ち替え、約311haの荒れ地を切り拓き、桑園を造営し、養蚕のための木造の大蚕室を建てた。当初建設された10棟の大蚕室のうち、現在も5棟が現存し、開墾記念館、庄内映画村資料館などに活用されている。

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致道博物館

訪問時間: 15:00~16:00

 

旧庄内藩主酒井氏によって歴史的価値の高い貴重な建物および伝来の文化財などが寄附され、博物館として保存されている。「致道」は庄内藩校「致道館」に由来。幕末に建てられた藩主の隠居所「御隠殿」とよばれる建物の一部のほか、旧鶴岡警察署庁舎(修復工事中)、多層民家、旧西田川郡役所が移築保存されている。致道博物館代表理事・館長の酒井忠久氏(旧庄内藩主酒井家15代当主)にご案内いただいた。

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